好き


「すき」


大好き


「だいすき」









たまに誰もいない所で口にする。
あの人に、恥ずかしくていつもは言えない言葉が沢山ある。
でも、口に出来ないくせに、口にしないとどんどん不安になっていく。
だからひっそり私は口にする。
ひっそりと聞こえない様に言うあの人への言葉は、今は音の羅列に過ぎないけれど、
でもいつかあの人の目の前で堂々と言える様になれば、
この音は魔法の様に早変わりして沢山の意味を持つだろう。

すきが好きへ。
だいすきが大好きへ。
だからもう少しだけ、待ってて。




「あいしてる」





Fin.